表に姿を現すことなく、忍びの者として、舞台の裏から活躍を見せる忍者。アメリカでも一大ブームを巻き起こした忍者たちの活躍の舞台として知られる伊賀の町で、忍者を満喫できるおすすめのスポットを3つご紹介します。

これが忍者だ!日本人なら知っておきたい基礎知識


忍術という独自の方法で敵と戦う忍者は、三重県伊賀地方と滋賀県甲賀地方から発達した、忍術を使用する人たちのことを言います。忍者の二大流派とも言われる伊賀の忍者と甲賀の忍者とでは、その歴史とともに、忍術の内容にも違いがあると言われています。忍者は、むかし、戦いの場において敵の様子を探り、秘密としている情報を集めてくる密偵を役割として存在していました。別の人であるかのように顔形や服装を変える変装術などをはじめ、さまざまな忍術を多用して、人目に触れぬように身を隠しながら、表の人たちを支えていました。他国にはない日本独特の文化とも言える忍者は、アメリカをはじめ、海外からも多くの注目と人気を集めています。中には、未だに日本では忍者が活躍していると信じている人もいるようですよ。

まずは、忍者について学んじゃおう!初心者から上級者まで楽しめる「伊賀流忍者博物館」


伊賀市上野丸之内にあり、伊賀鉄道上野市駅より歩いて約5分のところに位置する「伊賀流忍者博物館」では、ワナやからくりが仕掛けられた典型的な忍者屋敷の中を女忍者くノ一に案内してもらいながら、活躍していた当時の生活の様子をじっくりと見学することができます。さらに、伊賀忍者が上野城に潜入する様子を映像化したビデオを観賞することができたり、当時、実際に使用されていたという貴重な忍具を目にしたりすることもでき、忍者好きにはたまらない時間を過ごすことができますよ。敷地内にある忍術体験広場では、忍具がどのように使用されていたのかを迫力満点のショーで見ることができます。さらに、上級者には、忍者伝承館で、忍者について記された古文書の中身を科学的に解説した貴重な説明を受けたり、暗号や人相学などの忍術、当時の日常生活、忍者たちの知恵などを知ったりすることができる、貴重な資料を見たりすることもできます。忍者について学び、忍者気分が高まったら、衣装から忍具まで揃ったNINJA坊で、ここでしか手に入らないグッズを手に入れることも可能ですよ。

忍者になった気分で城に潜入!?白鳳城の異名を持つ美しき城「上野城」


伊賀流忍者博物館で、城に潜り込む忍者の様子を流したビデオを観賞したら、そのまま、映像に登場した上野城へ行ってみてはいかがでしょうか。上野城は、伊賀博物館と同じく、上野公園内にあるため、併せて楽しむことが可能ですよ。白い三層に重なる城郭が美しく映える上野城は、その姿から、「白鳳城」とも呼ばれ、高さ30メートルもある石垣は、日本で3本の指に入る高さを誇っています。これだけの高さの石垣を乗り越えて城への潜入を試みたと言われる忍者たち。戦国時代にタイムスリップした気分で、忍者の偉大さを感じながら、当時の様子を思い浮かべて、忍者が忍び込んだ城に自ら足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。上野城の3階からは、城下町の光景を一望することも可能です。

忍者たちが行き来した峠!?伊賀と甲賀を結ぶ御斎峠を歩く


織田信長が、家臣であった明智光秀に反乱を受け襲われた本能寺の変で、堺に身を置いていた徳川家康が、地元岡崎まで、かろうじて逃げ帰る際に通ったと言われる場所が、三重県伊賀市と滋賀県甲賀市を結ぶ道に位置する御斎峠です。御斎峠のあるこの道は、ウネウネとしたカーブも多く、とても複雑でしたが、そのような道を歩いて、家康が無事に岡崎まで戻ることができたその裏には、忍者の支援があったと言われています。甲賀と伊賀を通りぬけ、三河に着くまでの長距離を、現在知られる一番有名な忍者、服部半蔵をはじめとした伊賀の忍者たちが導いたことで家康の命が守られたと言われているのです。御斎峠は、伊賀忍者の生き残りを主役に描かれた映画「梟の城」のオープニングでも登場する、ロケ地でもあります。峠から伊賀の町を眺めて伊賀忍者の気持ちを想い、当時の活躍を感じながら、是非一度、御斎峠を越えてみてはいかがでしょうか。